日本版COSO報告書(読み)にほんばんこそほうこくしょ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「日本版COSO報告書」の解説

日本版COSO報告書

経済産業省が出しているリスク管理、内部統制に関する研究会の報告書(リスク新次代の内部統制リスクマネージメント一体となって機能する内部統制の指針)は日本版COSO報告書を呼ばれることがある。近年発生した企業不祥事について言及し、企業が内部統制システムを構築する上での指針を設定している。内容は、米国のCOSO報告書(トレッドウェイ報告書)に倣っているので日本版COSOと呼ばれている。日本版COSOが含んでいる内部統制の指針として、「コーポレートガバナンス確立」「健全な内部環境・運用」「トータルのリスク認識・評価」「リスクへの適切な対応」「円滑な情報伝達の整備・運用」「業務執行ラインにおける統制と監視の適切な整備・運用、および業務執行ラインから独立した内部監査の確立」が挙げられる。これらは、米国のCOSO報告書で提唱されている、内部統制の5要素に対応したものである。

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