日祐(読み)にちゆう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日祐」の解説

日祐(1) にちゆう

1298-1374 鎌倉-南北朝時代の僧。
永仁(えいにん)6年生まれ。日蓮宗。下総(しもうさ)中山(千葉県)の法華経寺日高に師事し,正和(しょうわ)3年同寺をつぐ。義父千葉胤貞(たねさだ)の援助をえて,経済基盤の確立,日蓮遺文の収集,堂舎の造営などにつとめた。応安7=文中3年5月19日死去。77歳。俗姓は千葉。通称は大輔公。号は浄行院。著作に「問答肝要鈔」「宗体決疑抄」など。

日祐(2) にちゆう

日誉(にちよ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

関連語 日誉

世界大百科事典(旧版)内の日祐の言及

【法華経寺】より

…当寺は,日蓮の檀越(だんおつ)の富木常忍(ときじようにん)(日常)が出家して,邸を寺とした法華寺と,同じく日蓮の帰依者である大田乗明(じようみよう)の邸跡に建てられた本妙寺とからなり,両寺一主制がとられていたが,戦国時代に合体して法華経寺となった。大寺院としての基礎を確立したのは南北朝期の初めで,千葉胤貞流一族の保護のもとに,3代の日祐(にちゆう)(1298‐1374)が目覚ましい伝道活動を展開したことによる。南関東をはじめ東北,九州にまで教線を伸長させ,中山門流として日蓮宗の一翼を担う勢力を固めた。…

※「日祐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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