日米円・ドル委員会(読み)にちべいえん・ドルいいんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日米円・ドル委員会」の意味・わかりやすい解説

日米円・ドル委員会
にちべいえん・ドルいいんかい

正式名称は「日米共同円・ドルレート,金融・資本市場問題特別会合」。 1983年 11月,日米両蔵相により設置された。インフレなき持続的成長のための財政・金融政策,発展途上国の累積債務問題に関する協力,外為市場乱高下に対する協調介入など,両国が取るべき措置の対応と,追加的措置の検討実施を目的とする。両国蔵相を共同議長とする本会合の下に設けられた作業部会は,84年2月から6回の会合を開催し,ドル高の要因に関する日米の見解双方の関心事項を含む日米円・ドル委員会報告書を作成した。これはその後の日本の金融市場の自由化や国際化の大きな契機となった。 88年4月,日米経済協議において同委員会の解散と,日米金融市場作業部会 (日米金融協議) の新設が決った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android