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日舞花柳流宗家家元の花柳壽輔死去 にちぶはなやぎりゅうそうけいえもとのはなやぎじゅすけしきょ

知恵蔵の解説

日舞花柳流宗家家元の花柳壽輔死去

日本舞踊の最大流派である花柳流三代目宗家家元であり、日本芸術院会員の花柳壽輔(本名・花柳若葉)が、2007年5月23日に肝不全のため死去した。72歳だった。後任の四代目家元には、花柳寛應を襲名したばかりの、一門の花柳芳次郎(76)が就任した。08年5月に東京・歌舞伎座で四代目披露襲名興行を予定している。 初代は1849年に花柳流を創流し、「土蜘蛛(つちぐも)」「船弁慶」など1500本もの振り付けをした舞踊家。しかし、九代目市川團十郎と折り合いが悪くなって歌舞伎界を去り、一般家庭の子女を対象にして全国に門弟を広げた。初代の実子である二代目は、古典と創作舞踊両面で才能を見せ、二代目市川猿之助(猿翁)の振り付けに力を発揮した。流派の優れた組織者でもあった。幼少時から父の二代目に仕込まれ、63年に襲名した三代目も全国組織を育成し、現在の門弟は約3万人にまでなっている。父同様に古典に加えて「夢殿」など創作舞踊にも意欲的に取り組んできた。新家元の四代目は「新しいスター作りをしたい」と、前衛舞踊も手がけてきた日舞界の風雲児らしい抱負を述べた。閉塞気味の日舞界にあって、思い切った打開策が期待されている。

(山本健一 演劇評論家 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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