日蓮遺文(読み)にちれんいぶん

世界大百科事典 第2版の解説

御書,御抄,祖書,御妙判ともいう。日蓮の著作,書状,図録等の総称。現在伝えられている遺文は,著作・書状493編,図録65編,それ以外に真跡断簡357点を数える。これらの伝存形態は,真跡,写本刊本の三つで,真跡の残存状態は,完全に現存,ほぼ完全に現存,ある部分が欠失,断片・断簡が現存などで,これにかつて存在したことの明らかなものを準じてよいであろう。写本には,個別遺文の写本と集成された遺文集《録内御書》《録外(ろくげ)御書》があり,個別写本は日蓮の弟・孫弟子による書写,《録内御書》はほぼ15世紀のころ集成され,その後《録内》未収録のものを《録外》として集成された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android