日講(読み)にちこう

朝日日本歴史人物事典 「日講」の解説

日講

没年元禄11.3.10(1698.4.20)
生年:寛永3(1626)
江戸前期の日蓮宗の僧。安国院という。不受不施派講門派の祖。京都妙覚寺日習に師事,のち関東,東北を遊学。日習没後,下総(千葉県)野呂妙興寺檀林(学問所)に招かれ,20世の能化となる。江戸幕府の不受不施派迫害が強化されるとこれに対抗。幕府からの供養を拒否して不受不施を貫こうとしたため,寛文6(1666)年日向(宮崎県)の佐土原流罪となる。佐土原では法華経や日蓮遺文,漢籍などの講義を行い,領主をはじめ人々から崇敬を集めた。日蓮遺文に詳しい註釈を加えた『録内啓蒙』は配所で著された。<参考文献>影山尭雄編『日蓮宗不受不施派研究

(佐藤弘夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日講」の解説

日講 にちこう

1626-1698 江戸時代前期の僧。
寛永3年3月27日生まれ。日蓮宗。不受不施講門派の祖。京都妙覚寺の日習に入門し,のち関東の飯高,中村の檀林(だんりん)でまなぶ。幕府の不受不施派迫害に抗議したため,寛文6年日向(ひゅうが)(宮崎県)佐土原に流された。元禄(げんろく)11年3月10日死去。73歳。京都出身。俗姓は欲賀(ほしか)。字(あざな)は恵雄。号は安国院。著作に「録内啓蒙」「守正護国章」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「日講」の解説

日講 (にちこう)

生年月日:1626年7月23日
江戸時代前期の日蓮宗の僧
1698年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android