旧事紀(読み)クジキ

デジタル大辞泉 「旧事紀」の意味・読み・例文・類語

くじき【旧事紀】

平安時代史書。10巻。著者未詳。序に蘇我馬子らの撰とあるが、大同年間(806~810)以後、承平6年(936)以前の成立とされる。神代から推古天皇までの歴史を述べたもの。先代旧事本紀くじほんぎ。旧事本紀。

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旺文社日本史事典 三訂版 「旧事紀」の解説

旧事紀
くじき

平安初期,古代伝承に基づき編集された史書
先代旧事本紀』ともいう。10巻。著者不明。神代から推古天皇までの事績を記し,特に物部 (もののべ) 氏が自家の事績を強調するため編集させたといわれる。天孫本紀・国造本紀は根拠あるものとして重要。

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百科事典マイペディア 「旧事紀」の意味・わかりやすい解説

旧事紀【くじき】

先代旧事本紀

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世界大百科事典(旧版)内の旧事紀の言及

【先代旧事本紀】より

…10巻。略して《旧事本紀》《旧事紀》とも。序文に聖徳太子,蘇我馬子らの撰とあるため,中世の神道家などに尊重されたが,江戸時代以後,偽書と判明。…

※「旧事紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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