旧国府別宮(読み)ふるごうべつぐう

日本歴史地名大系 「旧国府別宮」の解説

旧国府別宮
ふるごうべつぐう

保元三年(一一五八)石清水いわしみず八幡宮朝廷から安堵された所領のなかに「旧国府別宮」がみえ(同年一二月三日「官宣旨」県史一)。別宮とは八幡宮の分社で、本社に従属して経済的な奉仕を行った点では一種の荘園とみることもできる。「榊葉集」所収の文永元年(一二六四)一一月二二日付の関東御教書によれば、石清水八幡宮の所司らは神領の旧国府の預所が安居頭役を務めないことを訴え、幕府は三浦介頼盛に対し先例どおりの役を務めるよう命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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