旧奈良家住宅(読み)きゆうならけじゆうたく

日本歴史地名大系 「旧奈良家住宅」の解説

旧奈良家住宅
きゆうならけじゆうたく

[現在地名]秋田市金足小泉字上前

西に男潟おがたをひかえる小泉こいずみ集落東端にあり、周囲には低湿水田が開ける。奈良氏は家伝によると、中世末の弘治年間(一五五五―五八)に大和国生駒いこま山麓小泉村から八郎潟の東部、現南秋田郡昭和町豊川上虻川とよかわかみあぶかわに移住し、その後耕作に適した現在地に移ったと伝える。初代喜兵衛の名が現れるのは慶長一八年(一六一三)の秋田之内小泉村御縄打帳(奈良家文書)である。その後田地を増やし、一八世紀中葉の九代喜兵衛の代には田地十万刈(百町歩)の大地主となり、明和三年(一七六六)には御用米五〇〇石を仰せ付けられ、秋田郡出戸でとの天満宮造営に際し三〇〇両を寄進したと天保(一八三〇―四四)頃の編纂と思われる奈良家系図にみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「旧奈良家住宅」の解説

旧奈良家住宅

秋田県秋田市にある住宅。宝暦年間(1751年~1763年)に建てられたとされる。国指定重要文化財。

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