旧旭川偕行社(読み)きゆうあさひかわかいこうしや

日本歴史地名大系 「旧旭川偕行社」の解説

旧旭川偕行社
きゆうあさひかわかいこうしや

[現在地名]旭川市四区一条

明治期に建てられた第七師団の施設春光しゆんこう公園の深い緑の木立に囲まれる。国指定重要文化財。明治三三年(一八九九)第七師団の設置に伴い関連施設として建設された。同三五年完成。設計は陸軍臨時建築部で、工事施行者は大倉組。当社は陸軍の現役将校や相当官を社員として相互の扶助親睦などを行った団体で、白い漆喰壁のオープンロッジを前面に広げるこの建物は社交迎賓を目的に建てられ、会議・研修講演会・宴会・結婚式・宿泊などに利用された。コロニアルスタイルの構造で、左右対称の正面外観はスリムな柱が並ぶロッジアとし、明るく開放的な雰囲気を醸し出す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「旧旭川偕行社」の解説

旧旭川偕行社

北海道旭川市にある施設。旧陸軍第七師団、将校達の社交場。1902年建築。現在は中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館となっている。国指定重要文化財。

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