旧本庄警察署(読み)きゆうほんじようけいさつしよ

日本歴史地名大系 「旧本庄警察署」の解説

旧本庄警察署
きゆうほんじようけいさつしよ

[現在地名]本庄市中央一丁目

県道勝場かつぱ―本庄線(旧中山道)の北に位置する県指定文化財。明治一六年(一八八三)四月二五日に上棟した木造二階建瓦葺、漆喰塗大壁造、コリント式ベランダ玄関庇付きの建物である。昭和一〇年(一九三五)に新庁舎に移転するまでの約五〇年間にわたって使用され、同一九年以後消防団本部・簡易裁判所・区検察庁・公民館・図書館として利用されてきた。同四七年に明治期の洋風建造物として県指定文化財となったが、老朽化が進んだため同五四年に本庄市立歴史民俗資料館として再生する復元修理が行われた。翌年資料館として開館、同五六年には門柱・塀の復元、井戸屋形の修理、案内板の設置等の環境整備が行われた。設計図面細部にわたる資料はないが、復元修理の工事中に棟札が発見され、建築主任は埼玉県警部伊藤碌三(明治一六年当時の署長)、同副は同警部斉藤勤吉で、作事請負人角田富蔵は那賀なか駒衣こまぎぬ(現美里町)の材木商、棟梁は逸見島吉、副棟梁は山田源太郎であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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