デジタル大辞泉 「根継ぎ」の意味・読み・例文・類語 ね‐つぎ【根継ぎ/根接ぎ】 1 (根接ぎ)接ぎ木の一。根を台木として接ぎ木すること。また、弱っている木に強い木の根を添え接ぎし、樹勢を取り戻させること。2 (根継ぎ)木造建築で、柱や土台などの腐った部分を取り除き、新しい材料で継ぎ足すこと。3 跡を継ぐこと。また、その人。跡継ぎ。「父が討死するならば…忠臣の―となれ」〈浄・国性爺〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「根継ぎ」の意味・読み・例文・類語 ね‐つぎ【根継・根接】 〘 名詞 〙① ( ━する ) 無性繁殖の一方法で、植物の枝を、その木の根や、他の木の根に接ぐこと。また弱っている木に強い木の根を添接(そえつぎ)して樹勢をとりもどさせること。[初出の実例]「若立は朽木桜の根つぎ哉〈道二〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)② ( ━する ) 柱や土台などの根元の腐った部分を取り除いて、他の材料で継ぎ足すこと。[初出の実例]「薄所之東方之塀損之間、与二郎に申付根継沙汰之、罷向見舞了」(出典:言継卿記‐永祿七年(1564)一一月二六日)③ ( ━する ) 跡をしっかり固めること。跡を継ぐこと。また、その人。[初出の実例]「恋に根継(ネツギ)して、また逢ふまでと別れしより」(出典:浮世草子・御前義経記(1700)五)「父が討死するならば成人して若宮に、忠臣のねつぎとなれ」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)一)④ 代わって受け継いだ物。親譲りのもの。替わりのもの。[初出の実例]「首の根継を用意せずはあぶなしあぶなし」(出典:浄瑠璃・融大臣(1692頃)一)⑤ 笙の管の下部で匏(ほう)の中に挿入される部分。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例