最新 地学事典 「旧汀線」の解説
きゅうていせん
旧汀線
ancient strand line ,former shore line
地盤運動や海水準変動により現在の海水準とは異なる高度に存在する過去の海岸線。一般に形成当時の地形を保ったまま,離水あるいは沈水している。地盤の隆起により離水している旧汀線を隆起汀線ということがある。過去の汀線の証拠としては,ノッチ・海食洞などの侵食地形のほか,汀線付近に生息する生物の化石や穿孔貝の生痕,海浜の堆積物などがある。古い段丘では汀線の地形が不明瞭になるが,海食崖と段丘面とが交わる汀線アングルの存在により,旧汀線の位置がわかる。旧汀線が形成時の海水準を示すことから,汎世界的な海水準変動や局地的な地殻変動を知るのに利用される。
執筆者:太田 陽子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

