早川尻(読み)はやかわじり

日本歴史地名大系 「早川尻」の解説

早川尻
はやかわじり

芦ノ湖を水源とする早川が相模湾に注ぐ河口一帯をいう。中世を通じて数多くの陣取・合戦が行われた。「源平盛衰記」巻二〇に「兵衛佐(中略)三百余騎を引具して早川尻に陣を取」とあり、源頼朝は挙兵後の治承四年(一一八〇)八月二二日に当地に陣取った。「太平記」には元弘二年(一三三二)五月、笠置(かさぎ)城(現京都府相楽郡笠置町)落城の際に捕らえられた平成輔が鎌倉への護送の途中で当地で処刑されたこと、また観応の擾乱終結間際の観応二年(一三五一)一二月、足利直義方の上杉憲顕・長尾清景らの軍二万(千か)余騎と尊氏方の千葉介一族五〇〇余騎が合戦し、千葉介軍が全滅したことを載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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