早期癌(読み)そうきがん(その他表記)early cancer

精選版 日本国語大辞典 「早期癌」の意味・読み・例文・類語

そうき‐がんサウキ‥【早期癌】

  1. 〘 名詞 〙 癌のごく初期のもの。周囲組織への浸潤も、リンパ節転移も、他臓器への転移もなく、手術によって根治を期待できる癌。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「早期癌」の意味・わかりやすい解説

早期癌
そうきがん
early cancer

病巣増殖状態の1つ。癌病巣の増殖は「早期癌」「進行 (中期) 癌」「末期癌」の順に進行する。早期癌が探知できるのは1個の癌細胞が 30回以上分裂 (増殖) を繰返してからとされる。早期癌では,まだ病巣も小さく,深達度や浸潤の程度も軽く,転移もないため,手術による摘出などによって治療成績もよい。発見が早ければ早いほど治療成績が上がる。

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世界大百科事典(旧版)内の早期癌の言及

【癌】より

…リンパ節転移のない時期を第1期,遠隔転移のあるものを第4期とし,その間を2期に分ける。 早期癌はだいたい第1期の癌であるが,臓器により若干慣用による差がある。胃の早期癌は粘膜下層に浸潤がとどまる癌を呼ぶが,この場合は10%くらいは転移のある症例が含まれてしまう。…

※「早期癌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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