デジタル大辞泉 「早緒」の意味・読み・例文・類語 はや‐お〔‐を〕【早緒】 1 舟をこぐとき、櫓ろにつける綱。ろづな。2 「早糸」に同じ。3 橇そりや車につけて引く綱。「たゆみつつ橇の―をつけなくに積もりにけりな越の白雪」〈山家集・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「早緒」の意味・読み・例文・類語 はや‐お‥を【早緒】 〘 名詞 〙① 船の櫓(ろ)を漕ぐとき、櫓腕の先端にある柄(つく)にかける麻綱。下端は根付と称して船体にとめる。[初出の実例]「はやをとつけて、櫓(ろ)とかにすげたるものの弱げさよ」(出典:枕草子(10C終)三〇六)② そりや車などにつけて引く綱。引き綱。[初出の実例]「たゆみつつそりのはやをもつけなくにつもりにけりな越の白雪」(出典:山家集(12C後)上)③ =はやいと(早糸)〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例