白雪(読み)はくせつ

精選版 日本国語大辞典 「白雪」の意味・読み・例文・類語

はくせつ【白雪】

江戸前期の俳人太田大田)氏。代々三河新城の庄屋升屋の第四代。芭蕉門。元祿四年(一六九一)一〇月に帰府途次にあった芭蕉の訪問を受けて以来、俳諧に精進した。またその折、芭蕉から長男重英・次男孝知にそれぞれ桃先・桃後の俳号を与えられた。編著「俳諧曾我」「きれ」「三河小町」など。寛文元~享保二〇年(一六六一‐一七三五

しら‐ゆき【白雪】

〘名〙
① まっ白な雪。雪。はくせつ多く歌語として用いる。《季・冬》
万葉(8C後)一九・四二八一「白雪(しらゆき)の降りしく山を越え行かむ君をそもとな息の緒に思ふ」
花びらが散りふるさまを雪に見たてていう語。
※謡曲・金札(1384頃)「春は花山の木を切れば、袂(たもと)にかかる白雪」

はく‐せつ【白雪】

〘名〙 しらゆき。ゆき。
性霊集‐二(835頃)沙門勝道歴山水瑩玄珠碑・序「跨白雪之皚々、攀緑葉之璨」 〔孟子告子・上〕

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デジタル大辞泉 「白雪」の意味・読み・例文・類語

しら‐ゆき【白雪】

真っ白な雪。はくせつ。
[類語]みぞれ氷雨あられひょう白雪はくせつダイヤモンドダスト淡雪綿雪牡丹雪粉雪細雪締まり雪ざらめ雪小雪風花大雪豪雪どか雪吹雪吹雪く地吹雪雪嵐暴風雪ブリザード雪煙初雪新雪積雪根雪万年雪深雪しんせつ深雪みゆき残雪春雪

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普及版 字通 「白雪」の読み・字形・画数・意味

【白雪】はくせつ

白雪曲は楚の古琴曲。楚・宋玉〔楚王の問ひに対(こた)ふ〕其の陽春・白を爲すときは、國中の屬(つ)ぎて和する、數十人にぎず。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「白雪」の解説

しらゆき【白雪】

兵庫の日本酒。酒名は、2代目当主が江戸へ駄送りの途上で目にした、雪を冠した富士山の気高い景観に感動し命名。大吟醸酒から普通酒まで幅広い商品群をそろえる。全国新酒鑑評会で受賞実績多数。原料米は山田錦など。蔵元の「小西酒造」は天文19年(1550)創業。ビール醸造や輸入酒販売も手がける大手清酒メーカー。所在地は伊丹市中央。

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デジタル大辞泉プラス 「白雪」の解説

白雪

兵庫県、小西酒造が製造・販売する清酒のブランド名。大吟醸酒、吟醸酒、純米吟醸酒、特撰、上撰、佳撰のほか、生貯蔵酒や辛口タイプなどを揃えている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「白雪」の解説

白雪 はくせつ

太田白雪(おおた-はくせつ)

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