最新 地学事典 「昇降運動」の解説
しょうこううんどう
昇降運動
oscillation oscil-latory movement
地殻運動の上下運動。昇降運動は,1)地殻の歴史のあらゆる時代,あらゆる部分を通じて起こり,2)大小いくつかの規模の周期をもち,3)隆起と沈降が交代し,また同時に相接して起こり,4)不連続的に,しかし全体としては連続的に進行し,5)大小いくつかの単位の広がりと振幅をもつ。現在の昇降運動は測地学的方法や地形から知られるが,地質時代の昇降運動は侵食と堆積,堆積物の層厚・層相・広がり・体積,それらの変化などによって示される。大陸・大洋の昇降運動は,大きな広がりと,ふつう数百mを超えない小さな振幅を示すが,変動帯では,幅の狭い方向性をもつ広がりと,急速に沈降し上昇する,その量が10~20kmに達する大きい振幅が特徴である。
執筆者:松井 愈
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

