明る(読み)アカル

デジタル大辞泉 「明る」の意味・読み・例文・類語

あか・る【明る】

[動ラ四]
明るくなる。光を放つ。
「やうやうしろくなり行く、山ぎは少し―・りて」〈・一〉
光沢がある。つやがある。
御服みそは―・るたへ、照る妙」〈祝詞祈年祭

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精選版 日本国語大辞典 「明る」の意味・読み・例文・類語

あか・る【明】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 明るくなる。また、灯火がよく光を出す。
    1. [初出の実例]「やうやうしろくなり行く山ぎは少しあかりて」(出典:枕草子(10C終)一)
  3. 清くうるわしくなる。→あかるたえ(明妙)
    1. [初出の実例]「素戔嗚尊、天(あめ)に昇(のぼ)りせむとする時に一の神有り。号(な)は羽明(はアカル)玉」(出典日本書紀(720)神代上(水戸本訓))
  4. 雨があがる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

明るの語誌

上代には光と色とがまだ分化しきっていなかった(→あかあかい)。中古には「枕草子」の例以外には用例を見出し難く、色に重点をおく場合は「赤む」を用いるのが普通だったようである。

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