(読み)アカ

デジタル大辞泉 「赤」の意味・読み・例文・類語

あか【赤】

[名]
色の名。三原色の一つで、新鮮な血のような色。また、その系統に属する桃色などの総称。
《赤ペンで直すところから》校正添削の文字や記号。赤字。「を入れる」
《革命旗が赤色であるところから》共産主義共産主義者の俗称。
(「あかの」の形で)全くの、明らかな、の意を表す。「の他人」「の嘘」
赤信号」の略。
赤字2」の略。
赤短あかたん」の略。
赤味噌あかみそ」の略。
《「あかがね」の略》銅。
10赤米あかごめ1」の略。
11 赤小豆あかあずきをいう女房詞。あかあか。
[接頭]名詞に付いて、全くの、明らかな、の意を表す。「裸」「恥」
[類語](1真っ赤赤色せきしょく紅色こうしょくくれないべに真紅しんく鮮紅せんこう緋色しゅあけあかね薔薇ばら小豆あずき臙脂えんじ暗紅あんこう唐紅からくれないレッドスカーレットバーミリオンマゼンタローズワインレッド

せき【赤】[漢字項目]

[音]セキ(漢) シャク(呉) [訓]あか あかい あからむ あからめる
学習漢字]1年
〈セキ〉
あか。あかい。「赤色赤熱赤飯赤面赤血球発赤
まじりけがない。ありのまま。「赤心赤誠
表面に何も帯びていない。「赤脚赤手赤地赤貧赤裸
赤道のこと。「赤緯赤経
共産主義のシンボルとしての赤色。「赤化赤旗赤軍
シャク〉あか。「赤銅
〈あか〉「赤赤赤子赤字赤旗赤裸
[名のり]か・はに・わに
[難読]赤熊しゃぐま真っ赤目魚めなだ

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精選版 日本国語大辞典 「赤」の意味・読み・例文・類語

あか【赤・紅・朱・緋】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「あか(明)」と同語源という )
    1. [ 一 ]
      1. 五色の一つ。七色の一つ。三原色の一つ。色の名。古くは青に対する色として、朱、橙、桃色などを含めて用いられた。「赤貝」「赤衣」「赤土」など他の語と複合して用いることが多い。
        1. [初出の実例]「復、緋線(アカのよりいと)を以て之を纏ひ」(出典:蘇悉地羯羅経寛弘五年点(1008)中)
      2. 「あかあずき(赤小豆)」をいう女房詞。
        1. [初出の実例]「あづき。あかとも。あかあか共」(出典:大上臈御名之事(16C前か))
      3. 赤子。赤ん坊。子供。
        1. [初出の実例]「小児〈略〉信州にてあかといふ」(出典:物類称呼(1775)一)
      4. あかごめ(赤米)」の略。
        1. [初出の実例]「食(めし)は赤まじりのひねくさいをすっくりとたかせ」(出典:浄瑠璃・心中宵庚申(1722)上)
      5. あかがね(銅)」の略。
        1. [初出の実例]「牛蘇と銅(アカ)の瓶と銅の椀ともて」(出典:蘇悉地羯羅経寛弘五年点(1008)下)
      6. あから[ 二 ]」の略。
        1. [初出の実例]「儒に竹葉といひ、仏は般若湯といひ〈略〉護摩酢、狂薬、あか、清三」(出典:滑稽本・七癖上戸(1810)大意)
      7. あかみそ(赤味噌)」の略。
        1. [初出の実例]「紫を赤で煮るのは江戸のみそ」(出典:雑俳・柳多留‐五八(1811))
      8. あかじ(赤字)」の略。
      9. あかでんしゃ(赤電車)」「あかバス(赤━)」の略。
        1. [初出の実例]「やっと電車が来た。赤だった」(出典:波(1928)〈山本有三〉妻)
      10. あかしんごう(赤信号)」の略。
        1. [初出の実例]「次の信号が赤だと速度を落し」(出典:傾いた街(1967)〈加賀乙彦〉)
      11. 白組に対する赤組の称。
        1. [初出の実例]「まけるな、まけるな、赤勝て、白勝て」(出典:唱歌・かけっこ(文部省唱歌)(1932))
      12. ( 革命旗が赤色であることから ) 共産主義、社会主義、およびその主義者をさしていう。
        1. [初出の実例]「橋本先生が今日の夕方『赤』の嫌疑で捕まっちゃったの」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉下)
      13. めくりカルタの用語。→赤札(ロ)
      14. あかたん(赤短)」の略。
      15. あかぎっぷ(赤切符)」の略。
    2. [ 二 ] 「の」を伴って連体修飾語として用い、「全くの」「はっきりした」の意を表わす。
      1. [初出の実例]「Acano(アカノ) ハダカニ ナル」(出典:日葡辞書(1603‐04))
      2. 「素より赤の嘘である」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の散歩)
  2. [ 2 ] 〘 接頭語 〙 名詞の上についてそれを強調し、「全くの」「はっきりした」の意を表わす。「赤はだか」「赤恥」など。
    1. [初出の実例]「仏経にも、どのやうな赤凡夫でも、善男子、善女子人というてある」(出典:松翁道話(1814‐46)二)

赤の語誌

( 1 )アヲ・クロ・シロと並び、日本語の基本的な色彩語であり、古くは、光の感覚を示し「赤・明かし・明く・明け」と同根の類をなし、「黒・暗し・暮る・暮れ」の類と対立している。ただし、クラシ(暗)━クロシ(黒)の対に比べると、明るさと色彩とは未分化であったか。
( 2 )色彩語としては、上代では複合語の形で現われるだけで、単独ではアケを用いた。アカとアケの対は、サカ━サケ(酒)などと同じ対応であると考えられる。


あけ【赤・朱・緋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 赤い色、または、赤く染めたもの。広く、朱、紅、緋(ひ)などの色を含む。
    1. [初出の実例]「服の色は並びに真緋(アケ)を用ゐる」(出典:日本書紀(720)大化三年是歳(北野本訓))
  3. あけごろも(緋衣)」の略。五位のこともいう。
    1. [初出の実例]「たまくしげふたとせ逢はぬ君が身をあけながらやはあらむと思ひし〈源公忠〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑一・一一二三)
  4. 馬の毛色。赤毛。
    1. [初出の実例]「ほのぼのと山のはのあけ走り出でて木の下蔭を見てもゆかなん」(出典:康保三年源順馬毛名歌合(966))

赤の補助注記

「アカ」が「アカガネ」「アカネ」のように熟して用いられるのに対し、単独で用いられる形だったとされる。


あっか【赤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あか(赤)」の変化した幼児語 )
  2. 赤いこと。赤いもの。また、明るくてきれいなこと、また、もの。
    1. [初出の実例]「是々あっかホホよいのじゃ。アレよそのやや御覧(らう)じませおとなしい事はいの」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三)
    2. 「其おとなしい褒美に、此間からあっかのべべ織って着せうと思ふてな」(出典:常磐津・四天王大江山入(古山姥)(1785))
  3. 酒。あから。
    1. [初出の実例]「酒をおとと又あっかともいひ」(出典:読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)前)

しゃく【赤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゃく」は「赤」の呉音 )
  2. 色の名。あか。せき。
    1. [初出の実例]「一段できたよ、せう・わう・しゃく・白・黒、五色をもってまいらふ」(出典:虎明本狂言・富士松(室町末‐近世初))
  3. しゃくにち(赤日)」の略。
    1. [初出の実例]「赤の次の日、赤後の出仕とて出仕あり」(出典:年中定例記(1525頃))

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普及版 字通 「赤」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] セキ・シャク
[字訓] あきらか・あか

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
大+火。〔説文〕十下に「南方の色なり。大に從ひ、火に從ふ」とあり、〔段注〕に南方大明の色の意であるという。大は人の正面形。これに火を加えるのは禍殃を祓うための修祓の方法であり、また、さらに攴(ぼく)を加える赦(しや)は、赦免を意味する字である。〔周礼、秋官、赤(せきふつ)氏〕は、火を用いて禍害を防ぐことを掌る。一切を清め終わった心を赤心、一切を失い果てたことを赤貧・赤手のようにいう。

[訓義]
1. あきらか、あきらかにする、きよめあきらかにする。
2. あか、あけ、あかいろ、火を加えてあかくする。
3. はらう、ほろぼす、むなしい。
4. はだか、むきだし、そのまま。
5. まこと、まごころ

[古辞書の訓]
〔和名抄〕赤子 知古(ちご) 〔名義抄〕赤 アカシ・オモフ

[部首]
〔説文〕に赧・赭・赫など、重文および〔新附〕の字を合わせて十四字、〔玉〕に十七字を属する。赧(たん)は、人の後部に手をさし入れ、赤面する意の字で、愧赧(ぎたん)するをいう。

[声系]
〔説文〕に赤声として赦など三字を収める。赦は赤の声義を承ける字である。

[語系]
赤thjyak、朱tjioは声近く、赤は祓う、朱は聖色を以て清める。赦sjyakは火で清め、さらに攴を加えて、禍尤をゆるすことをいう。

[熟語]
・赤衣・赤烏・赤雲・赤疫・赤霞・赤瑕・赤・赤気・赤・赤驥・赤脚・赤窮・赤金・赤脛・赤・赤血・赤・赤子・赤痣・赤・赤髭・赤日・赤社・赤錫・赤手・赤臭・赤松・赤霄・赤縄・赤埴・赤心・赤身・赤誠・赤・赤籍・赤・赤族・赤卒・赤体・赤地・赤・赤土・赤道・赤・赤眉・赤貧・赤・赤市・赤・赤・赤米・赤弁・赤棒・赤痢・赤鯉・赤立・赤・赤粱
[下接語]
霞赤・眼赤・顔赤・赤・紅赤・山赤・石赤・丹赤・地赤・発赤

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改訂新版 世界大百科事典 「赤」の意味・わかりやすい解説

赤 (あか)

色名の一つ。日本工業規格(JIS)では有彩色として10色名,無彩色として5色名の計15色名を基本色名に定めているが,赤は有彩色の基本色名の一つである。可視光線の単色光の示す色刺激,すなわちスペクトル色は,人によって色感覚が異なり,それぞれの色の限界波長は一定でないが,赤の波長はほぼ600~650nmの範囲にある。

赤という漢字は,大と火を組み合わせたものであるが,日本語の〈あか〉は〈あけ〉と同じで(夜明けの〈あけ〉,あかつきの〈あか〉),太陽と結びつく。赤を意味するヨーロッパ語の多く(red,rot,rouge,……)は,血を語源とする。かくて赤の象徴は,主として火,太陽,血と関係するものと考えられる。まず中国の字典《説文(せつもん)解字》によると,赤は〈南方の色なり〉という。《淮南子(えなんじ)》天文訓は天の五星を説明して〈南方は火なり,その帝は炎帝……その獣は朱鳥〉という。仏座や墓室に見られる四神の図のうち,南方に朱雀(朱鳥)が配されるのは,それが太陽(天の火)の方角だからである。多くの宗教において神は太陽と同一視されるが,神の顔はしばしば赤く彩られ(《ヨハネ黙示録》1:16参照),あるいはその眼は赤いものとされる(《ヨハネの黙示録》2:18,プラトン《国家》4:420参照)。仏教では赤は阿弥陀如来の身色である。また赤は火の色であるところから,すべてを焼きつくす恐ろしい色と解される。《大毗盧遮那仏眼修行儀軌(だいびるしやなぶつがんしゆぎようぎき)》によると,〈赤色はこれ威猛除障の色〉とされ,護法尊,忿怒(ふんぬ)尊の身色となり,あるいはこれを赤の火炎光背が囲む。また赤が戦火,災害,懲罰を象徴するのも,それが火の色であるからであり(《ヨハネの黙示録》6:4,9:17など),さらに同じ理由で悪魔の色ともなる(《ヨハネの黙示録》12:3など)。東洋では,赤はと組み合わされて陽と陰とを象徴する色として用いられるが,キリスト教社会では,赤は愛,青は智の象徴と解され,神はしばしば赤と青に彩られた雲に乗って姿を現し,あるいは赤と青の2種の天使(セラフィムとケルビム)を伴う。赤が愛の象徴とされるのはそれが温かい血の色だからであり,それゆえにまた赤は生贄を象徴する。殉教者の祝日に際してキリスト教の司祭が赤い祭服を着るのはこのゆえである。血の色は,また不吉な災害を象徴するが,古代エジプトでは赤は一般に禍いの色とされ(セト神の色など),パピルス文書では,不吉な字句を記すのに黒を避けて赤のインキを用いた。
執筆者:

明度および彩度の大きい赤の色が好まれるのは,世界中の民族に共通しているから,とりわけて日本人の特徴だとか日本文化の特質だとか考えるには及ばない。今日ではすでに常識となっている民族学的説明として,赤は,人間の原始的感情にとり,燃えあがる火の色であり,命のかよう血の色であり,そこから派生して歓喜,美麗,戦い,残虐,死,悪霊などのシンボルであると考えられてきたとされる。当然,遠古の日本列島住民においても同断である。最古の史料《魏志倭人伝》に〈倭地温暖,冬夏食生菜,皆徒跣,有屋室,父母兄弟臥息異処,以朱丹塗其身体,如中国用粉也〉とみえ,倭人が朱(水銀系の赤色顔料)で身体装飾をしていたらしいのを知る。この水銀朱は縄文後期にあらわれ,弥生時代や古墳時代にはかなり広くおこなわれた。《古事記》神武天皇の条に,皇后富登多多良伊須須岐比売命(ほとたたらいすすきひめのみこと)(またの名,比売多多良伊須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ))は,丹塗矢(にぬりのや)に化身した三輪山の祭神が美人の女陰を突いて生ませた〈神の御子〉だという記事があり,たたら(踏鞴,鉄鍛冶)と神との関係を想像させるが,鉄丹および鉛丹の技術も並行しておこなわれたのであろう。《万葉集》巻七の〈大和の宇陀(うだ)の真赤土(まはに)のさ丹(に)著(つ)かばそこもか人の吾(わ)を言(こと)なさむ〉(1376)などもその例証のひとつ。万葉人が赤を最も好んだことについて,伊原昭《万葉の色相》は〈用例数を系統別にみると,赤系統が54例,黄系統1例,緑系統2例,青系統2例,紫系統3例,黒系統1例,白系統4例,色彩不詳5例となる〉と報告している。万葉人は,赤系統の色彩に対して〈にほふ〉〈てる〉〈ひかる〉〈はなやか〉とうたいあげ,2番目に好きだった白系統の色彩を〈きよし〉〈さやけし〉〈いちしろく〉と詠じた。このような古くからの赤色嗜好が,のちのちまで,日本人の色彩感覚の基調となるのだが,もうひとつ忘れてならないことは,7~8世紀に中国律令政治方式をそっくり導入・受容した際,五行(ごぎよう)思想に基づく正色(せいしよく)の思想を受けいれ,宮廷位階にもこの考えかたを適用した(赤は,紫に次ぐ四・五位の高官の衣服に用いられた)という点である。平安時代には位袍(いほう)の色がいっそう厳格に守られ,(あかね),蘇芳(すおう),紅花(べにばな)による染法の進歩とともに,赤は貴族階級の文化を彩る役割をになった。赤が真に民衆のものとなるのは,中世末期,京都西陣をはじめ日本各地に一般庶民の手になる繊維産業が発達してから以後である。
執筆者:


赤[村] (あか)

福岡県北東部,田川郡の村。人口3251(2010)。周囲を丘陵に囲まれ,英彦(ひこ)山から北流する今川に沿って小盆地が開ける。今川は村境を東折して周防灘に注ぐ。郡内で炭鉱のなかった唯一の村であるが,炭鉱への通勤者が多かったので石炭不況に際し離職者が多発し,深刻な打撃を受けた。そのため工業団地を造成して男子の雇用機会確保に努めている。産業の基盤は農業で,米作のほか野菜栽培が中心である。山林が村域の約7割を占め,良質の杉を産する。東の戸城山には南北朝時代の城跡のほかアスレチック施設がある。南部の犢牛(こつとい)岳山麓には大音・琴引の両滝があり,観光客が多い。
執筆者:

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤」の意味・わかりやすい解説


あか

「あか」は、古くは、明るい、明らかなことを意味していたといわれている。そして色の名前として用いられても、かならずしも単一の色に対応するというよりは、色の傾向を示すために用いられていたようである。ただ経験的に赤系統のものをさらに細分化していて、それに対して色名を与えている。赤に対しての日常的な区分は、ある意味で現在のほうが大ざっぱといえるようである。たとえば、赤と朱は現在ほとんど区別して使っていない。

 赤に対応する光の波長は、640~780ナノメートルの範囲である。一般色名の日本工業規格(JIS)では、色相50Rで、明度3.5~5.5、彩度9~13の範囲の色に、赤という色名をつけている。

 赤に対する連想は、太陽、血、炎などが多く、赤が象徴する代表的なものとしては、情熱、興奮、恋、危険などがあげられる。赤を見たときに生じる感じとしては、はでな、暖かい、情熱的な、強い、動的な、陽気な、興奮したといったものがあげられる。このように赤の印象は、外へ向けエネルギーを発散させるという感じである。図形では円などが印象としては類似している。そして暖かい感じを受けることから、暖色系の色として扱われる。また同じ位置にあるとき、青に比べやや前方に位置して見えるので、前進色ともよばれている。

 赤は刺激の性質として強いため、目につきやすいといわれる。このことと連想、象徴の内容などから、交通信号の「止まれ」を示すサインとして用いられたり、火に関係する器具類などに使用されたりしている。安全色彩において、赤は消火器、火災報知器などに使用することになっているのも、赤のもつ視覚的性質が考慮されているからである。赤に対する嗜好(しこう)はかならずしも一般的ではなく、かなり偏りを示すように思われる。

相馬一郎


赤(村)
あか

福岡県中東部、田川郡にある村。おもに花崗岩(かこうがん)からなる山地、丘陵が広がり、中央部に英彦山(ひこさん)に源を発する今川が谷底平野を形成している。平成筑豊(ちくほう)鉄道田川線が通じる。中心集落の油須原(ゆすばる)は宿場町として発達していた。筑豊には珍しい純農村で、稲作や野菜作が展開しているが、兼業化が目だち、田川方面への通勤者も多い。中世山城跡の岩石山(がんじゃくさん)や、九州自然歩道に沿った十津川渓谷に琴弾(ことびき)滝、大音(おおおと)滝がある。面積31.98平方キロメートル、人口2774(2020)。

[石黒正紀]


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色名がわかる辞典 「赤」の解説

あか【赤】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな赤」としている。一般に、新しい血の色をさす。概念としては幅広い色を含み、紅梅こうばいしゅ鉛丹えんたん薔薇ばらべになど赤系統の色の総称でもある。中国から伝えられた五行説では「木火土金水」の「火」に相当し、季節では夏を表す。夏の別名を「朱夏しゅか」というのはこのため。また、とともに光の三原色の一つ。印刷で用いる色の三原色マゼンタイエローシアンだが、マゼンタは「赤」と訳される。日本の国旗に描かれている赤い丸は「国旗及び国歌に関する法律」によって「紅色」と定められている。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

とっさの日本語便利帳 「赤」の解説

特定の牌が赤く染めてあり、常にドラとして扱われるルール。あるいはその牌。五萬・五索・五筒が対象となることが多い。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

知恵蔵 「赤」の解説

」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【色】より

…私たちは物を見るときその形を知覚するが,黄だとか青だとか,あるいは赤だとかの色も同時に知覚する。このように色とは私たちの目が光に対して感ずる知覚の一つであると表現することができよう。…

【化粧】より


[色彩の象徴性]
 先史時代には約20種の顔料があったことがわかっているが,これらは現存の未開社会の化粧用顔料と正確に対応している。未開社会における色彩への嗜好を見ると,赤,白,黒の3色を圧倒的に好み,ついで植物性の青,緑が続く。各民族とも色ごとに象徴的な意味をもたせてある。…

※「赤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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