昔作り(読み)ムカシヅクリ

デジタル大辞泉 「昔作り」の意味・読み・例文・類語

むかし‐づくり【昔作り】

古風な作り方
「殿の造り様、初め古体の―なりしかば」〈栄花浅緑
古風な気質。昔かたぎ。
余所よその親のやうに―で堅いばかりなれば」〈浮・禁短気・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「昔作り」の意味・読み・例文・類語

むかし‐づくり【昔作・昔造】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古風な建築。昔風の作りざま。
    1. [初出の実例]「殿の造り様、初めは古体(こたい)のむかしづくりなりしかば、屋の丈いと短く、うちあはぬ事多かりしを」(出典栄花物語(1028‐92頃)浅緑)
  3. 昔風。古風。また、昔かたぎ。
    1. [初出の実例]「さりとはむかし作(ツク)りのかたひせんさく」(出典:浮世草子・俗つれづれ(1695)二)

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