星界の報告(読み)セイカイノホウコク

デジタル大辞泉 「星界の報告」の意味・読み・例文・類語

せいかいのほうこく【星界の報告】

原題、〈ラテンSidereus Nunciusガリレイの著した天文学書。1610年刊。月面様子太陽黒点金星満ち欠け木星周囲をめぐる四大衛星などの観察記録を記したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の星界の報告の言及

【ガリレイ】より

…これらの現象はいずれも,地上界は不完全で可滅的であるのに対し,天上界は完全で不滅であり,しかもすべての天体は地球を中心としてそのまわりを回転するというアリストテレスの宇宙論の根幹をゆさぶるものであった。かなり早い時期からコペルニクスの地動説に賛同していた彼は,決定的にその信念を強めるとともに,これらの画期的な発見を《星界の報告》(1610)等に次々と発表した。これまでさほど有名でもない一介の学者にすぎなかった彼は一躍ヨーロッパ全体から大きな脚光を浴びただけではなく,トスカナ大公コシモ2世から宮廷お抱えの哲学者兼首席数学者としてフィレンツェに招かれた。…

※「星界の報告」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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