星糞峠黒曜石原産地遺跡(読み)ほしくそとうげこくようせきげんさんちいせき

国指定史跡ガイドの解説

ほしくそとうげこくようせきげんさんちいせき【星糞峠黒曜石原産地遺跡】


長野県小県(ちいさがた)郡長和町大門にある鉱山跡。信州の霧ヶ峰から八ヶ岳の星糞峠や虫倉(むしくら)山にかけては、標高500~1500mの南北220m、東西300mにおよぶ斜面一帯に、小型の黒曜石原石が分布することが知られ、クレーター状の窪みが200基ほど確認されている。窪みは直径3m、深さ3mほどで、竪坑(たてこう)が数多く見られるのは縄文時代に黒曜石の原石を採掘した跡で、周辺には多くの小型原石や剝片(はくへん)のある排出土が土手状に積まれている。星糞峠の稜線の窪んだ場所では、縄文時代草創期の石器製作跡や竪穴状の遺構が確認され、虫倉山の中腹の採掘坑からは縄文時代後期の土器が発見されている。こうしたことから、縄文時代全般におよんで採掘が行われていた可能性が高い。この遺跡は縄文時代を代表する良質な石材である黒曜石の原産地に立地し、原石採掘や石器素材の収得からその搬出までをうかがえることから、2001年(平成13)、国の史跡に指定された。JR中央本線茅野(ちの)駅から車で約1時間。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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