映ろう(読み)ウツロウ

デジタル大辞泉 「映ろう」の意味・読み・例文・類語

うつろ・う〔うつろふ〕【映ろう】

[動ワ五(ハ四)]《動詞「うつ(映)る」の未然形反復継続助動詞「ふ」の付いた「うつらふ」の音変化》光や影などが他の物に映っている。
「お妙のリボンは…灯火ともしびの―・う影に、黒髪を離れてゆらゆらと揺めいた」〈鏡花婦系図

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精選版 日本国語大辞典 「映ろう」の意味・読み・例文・類語

うつろ・ううつろふ【映】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「うつる(映)」の未然形に反復・継続を表わす助動詞「ふ」が付き「ら」が「うつ」にひかれ、「ろ」になって一語化したもの ) 光や影が他の物の上に現われている。反映する。反射する。
    1. [初出の実例]「花盛りまだも過ぎぬに吉野河かげにうつろふ岸の山吹〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)春下・一二一)

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