普及版 字通 「昧」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] マイ
[字訓] よあけ・くらい・おろか

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は未(び)。〔説文〕七上に「昧爽(まいさう)なり。且(まさ)にけんとするなり」(段注本)とあって、昧旦ともいう。金文にみえる延礼は、昧爽・旦明のときに行われることが多く、政務には朝という。

[訓義]
1. よあけ、あさまだき、くらい。
2. おろか、まよう。
3. おかす、知らずにおかす、むさぼりおかす。

[古辞書の訓]
名義抄〕昧 クラシ・クラフ・ヲカス・アキラケシ・ムサボル・ヨロシ

[語系]
昧・眛・mutは同声。沒(没)mutも声義同じ。日の光が没して、冥昧・未明の状態にあることをいう。冥・暝myeng、mongも声義の近い語である。

[熟語]
昧陰昧焉・昧行・昧谷・昧死・昧私・昧心・昧進・昧然・昧爽・昧旦・昧昧鄙・昧昧冒・昧・昧昧没昧昧・昧明昧冥昧幽昧略昧陋
[下接語]
曖昧・暗昧・隠昧・翳昧昧・頑昧・虚昧・愚昧荒昧・浩昧・昏昧・三昧・昭昧・深昧・寂昧・拙昧・草昧・童昧・貪昧・微昧・不昧・昧・昧・明昧・迷昧・冥昧・盲昧・昧・幽昧・幼昧・杳昧・窈昧・霊昧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android