昧爽(読み)マイソウ

デジタル大辞泉 「昧爽」の意味・読み・例文・類語

まい‐そう〔‐サウ〕【昧爽】

明け方のほの暗い時。昧旦まいたん
翌朝の―には早くも、シゼロンの山中に隠れ入りけり」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「昧爽」の意味・読み・例文・類語

まい‐そう‥サウ【昧爽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「昧」はほの暗い、「爽」は明らかの意 ) 夜のあけがた。夜が明けかかっているとき。あかつき未明昧旦
    1. [初出の実例]「大赦天下。自慶雲四年七月十七日昧爽以前大辟罪以下」(出典:続日本紀‐慶雲四年(707)七月一七日・宣命)
    2. 「昧爽(〈注〉ヨアケ)に起きて、吾が穡事を勉めたり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九)
    3. [その他の文献]〔書経‐太甲・上〕

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普及版 字通 「昧爽」の読み・字形・画数・意味

【昧爽】まいそう(さう)

未明。〔書、牧誓〕時(こ)れ甲子(の日)昧爽、王、(あした)にの郊牧野に至り、乃ち誓ふ。

字通「昧」の項目を見る

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