時友村(読み)ときともむら

日本歴史地名大系 「時友村」の解説

時友村
ときともむら

[現在地名]尼崎市武庫之荘むこのそう五―九丁目・武庫之荘本町むこのそうほんまち二丁目・西昆陽にしこや一丁目・武庫の里むこのさと一―二丁目

友行ともゆき村の北西に位置し、北は川辺かわべ山田やまだ(現伊丹市)。応永二九年(一四二二)一一月七日の足利義持寄進状(醍醐寺文書)野間のま庄内「時友名下司・公文職・田畠等」とみえ、足利義持から山城醍醐寺が所管する三条坊門八幡宮(現京都市中京区)に当地が寄進されている。正長二年(一四二九)七月二日と推定される足利義教の袖判をもつ醍醐寺方管領諸門跡等所領目録(同文書)の同宮別当職に「摂津国時友」とみえ、文安六年(一四四九)四月一一日の三宝院門跡管領諸職所領目録(同文書)と応仁二年(一四六八)閏一〇月四日の醍醐寺方管領諸門跡等所領目録(同文書)にも同様に記載されている。摂津国寺社本所領并奉公方知行等目録(蜷川家文書)には京都蓮華王院領として野間村時友名がみえ、当知行と記載されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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