暖室(読み)ダンシツ

デジタル大辞泉 「暖室」の意味・読み・例文・類語

だん‐しつ【暖室/×煖室】

あたたかい部屋暖房などを用いてあたためた部屋。温室

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「暖室」の意味・読み・例文・類語

だん‐しつ【暖室】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あたたかい部屋。暖房の設備を施して人工的にあたためた部屋。温室。また、比喩的に暖かく保護してくれる所の意。
    1. [初出の実例]「今や漸く暖室(ダンシツ)に足を伸ばし美食に口を飽かしめ」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三)
    2. [その他の文献]〔戴叔倫‐郊園即事寄蕭侍郎詩〕
  3. 気持に充足感や、ゆとりを与えてくれる部屋。
    1. [初出の実例]「実に伯父の居間の隣の四畳は、僕にとって政治思想の暖室、乃至時事問題の間接教場と云って宜からふ」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android