曲尽(読み)キョクジン

デジタル大辞泉 「曲尽」の意味・読み・例文・類語

きょく‐じん【曲尽】

[名](スル)ことこまかに事情を説きつくすこと。
師宣もろのぶを生んだ元禄人情を―している」〈芥川・芭蕉雑記〉

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精選版 日本国語大辞典 「曲尽」の意味・読み・例文・類語

きょく‐じん【曲尽】

  1. 〘 名詞 〙 こまごまと事情を述べること。こと細かに説き尽くすこと。残らずなしつくすこと。
    1. [初出の実例]「源氏の一書、その妙処は人情を曲尽する所にあり」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)三)

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普及版 字通 「曲尽」の読み・字形・画数・意味

【曲尽】きよくじん

つぶさに説き尽くす。晋・陸機〔文の賦〕故にの賦を作りて、以て先士べ、因りて作の利の因るを論ず。佗日殆ど其の妙を曲盡すと謂ふべし。~蓋(けだ)し能く言ふ、此(ここ)にすと云ふ。

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