更木陣屋跡(読み)さらきじんやあと

日本歴史地名大系 「更木陣屋跡」の解説

更木陣屋跡
さらきじんやあと

[現在地名]各務原市那加西市場町

各務かかみ郡内の旗本徳山領を知行するために設置されていた陣屋跡。慶長五年(一六〇〇)関ヶ原の合戦の戦功により徳山則秀は徳川家康から五千石を与えられ、旧領大野・池田いけだ両郡と各務郡西市場にしいちば山後やまうしろ熊田くまだ野口のぐち島崎しまざき大島おおしまの各村を所領とした(各務原市史)。同六年徳山英久(則秀ともいう)は新知行地の西市場村・山後村・大島村に村方条目を下付したが(「徳山英久知行所村方条目」赤座文書)、前領主赤座氏に宛てた同九、一〇年頃のものと推定される徳山秀現書状(同文書)書式・内容から徳山氏の領主権はいまだ確立していなかったことがうかがえる。なお文化九年(一八一二)の更木陣屋書付(安積文書)には「更木御役所」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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