書並べる(読み)カキナラベル

デジタル大辞泉 「書並べる」の意味・読み・例文・類語

かき‐なら・べる【書(き)並べる】

[動バ下一][文]かきなら・ぶ[バ下二]
二つ以上のことを並べて書く。また、次々と書いていく。「出席者名を―・べる」
見劣りしないように書く。匹敵するうまさで書く。
かたち―・ぶる絵師に、六人国母こくも千両のこがねをおくる」〈宇津保・内侍督〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書並べる」の意味・読み・例文・類語

かき‐なら・べる【書並】

  1. 〘 他動詞 バ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かきなら・ぶ 〘 他動詞 バ下二段活用 〙
  2. 劣らないように書く。美しさや腕前が、匹敵するように書く。
    1. [初出の実例]「かたちかきならぶる絵師に」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
  3. いろいろな事を次々と書く。二つ以上の物を並べて書く。
    1. [初出の実例]「明治十二年の七月二十九日から八月十日頃まで長々と書並(カキナラ)べて」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉老余の半生)

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