書本(読み)カキホン

デジタル大辞泉 「書本」の意味・読み・例文・類語

かき‐ほん【書(き)本】

筆で書いた本。写本
語り役者が、独特の大文字節付けを書いた浄瑠璃正本しょうほん
講談などで語られるものを読み物として出版したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「書本」の意味・読み・例文・類語

かき‐ほん【書本】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手書きの本。写本。⇔版本
    1. [初出の実例]「もとは版木と云ものわなうてかき本ばかりぞ」(出典:百丈清規抄(1462)一)
  3. 大字で書いた節付けのある浄瑠璃正本。演奏用で独特の字体をしている。
  4. 本来、口演される講談の類を読み物として書いた本。速記本など。
    1. [初出の実例]「読みさしの書き本下に置いて」(出典:当世少年気質(1892)〈巖谷小波〉八)
  5. 新作の脚本

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