出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
そっき‐ぼん ソクキ‥【速記本】
〘名〙 落語や講談などの
話芸を、速記によって
筆録し、刊行した本。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
そっきぼん【速記本】
落語,講談の口演筆録の刊行物。講談のものは講談本ともいう。1884年刊,三遊亭円朝口演《怪談牡丹灯籠》を嚆矢(こうし)とする。これは,田鎖(たくさり)綱紀の速記講習会を卒業した若林玵蔵(かんぞう)と酒井昇造との速記の効用宣伝を目的にした仕事だったが,この成功によって,《塩原多助一代記》《英国孝子之伝》など円朝の速記本をはじめ,落語,講談の速記本が相ついで刊行され,89年には東京金蘭社から落語・講談速記専門誌《百花園》も創刊され,速記本は,伝統的な話芸にとって欠かせない存在となった。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報