書記像(読み)しょきぞう(その他表記)statue of scribe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「書記像」の意味・わかりやすい解説

書記像
しょきぞう
statue of scribe

古代エジプトの彫像の一型式。あぐらをかき,膝の上にパピルス巻物を広げ,右手ペンを持って書く姿勢をとるか,手をパピルスに添えて読む姿勢をとっている。書記は古代エジプト社会にあっては高級官僚に相当する重要な役職で,主として貴族子弟がその地位についた。書記像は王朝時代を通じて作られたが,特に古王国時代にすぐれたものが多い。石像木像があり,石灰岩や木を材料とするものは彩色された。サッカラ出土,第5王朝に属する「カイロの書記」と「ルーブルの書記」が傑作である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む