曹・呉二体(読み)そう・ごにたい(その他表記)Cao-Wu er-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曹・呉二体」の意味・わかりやすい解説

曹・呉二体
そう・ごにたい
Cao-Wu er-ti

中国,北斉の曹仲達と盛唐呉道子の2人が取上げた仏画のスタイル。前者仏像着衣が体に密着し,あたかも水中から出てきたように見え「曹衣出水」と呼ばれ,後者衣服は風に翻るように見え「呉帯当風」と呼ばれた。このスタイルは唐,宋時代に仏画家が準拠すべき画体とされたが,前者の描線は鉄線描 (→十八描法 ) 形式,後者のはやや肥痩を伴う遊糸描であったと推測される。また墨線で描き軽く着彩した「呉装」と称する画風は,北宋から南宋初めに盛行した。

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