月塞(読み)つきふさがり

精選版 日本国語大辞典 「月塞」の意味・読み・例文・類語

つき‐ふさがり【月塞】

  1. 〘 名詞 〙 陰陽家で、月によって、ある特定方角に向かって事をなすことを忌み避けること。すなわち、正月・五月・九月は北方、二月・六月・一〇月は東方、三月・七月・一一月は南方、四月・八月・一二月は西方の方角とする。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「向ふ其方は都のえほう。二人が身にはこんじんと、思ひ返せば胸ふさがり、月ふさがりの駒の足」(出典:浄瑠璃・大経師昔暦(1715)暦歌)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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