月寒川(読み)つきさむがわ

日本歴史地名大系 「月寒川」の解説

月寒川
つきさむがわ

札幌市内の東部をほぼ南から北へ流れる豊平川支流で、かつては「つきさっぷ」といった。一級河川。豊平区南東端部の丘陵地を水源とし、おおむね北流して西岡にしおか水源地(以前の月寒水道の水源)に流入し、そこからさらに豊平区・白石区の市街地を北流して、白石区米里よねさと地区で豊平川に合流する。途中ラウネナイ川・望月寒もつきさむ川などを合せる。流路延長一九・五キロ(うち指定区間一三・七キロ)、流域面積三六・八平方キロ。米里付近はかつて大谷地おおやち原野とよばれた湿地帯であった。当川および支流の望月寒川について、玉虫「入北記」には「ツキシヤーブト云渓河アリ。此辺桜草多シ」「モチキシヤープ 此辺柏木椛多シ」(安政四年九月一二日条)などとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android