日本歴史地名大系 「豊平川」の解説
豊平川
とよひらがわ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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北海道,支笏湖の北西,小漁(こいざり)山(1236m)西麓に源を発し,札幌市内を貫流して石狩川に注ぐ川。幹川流路延長76km,全流域面積873km2。上流部の定山渓(じようざんけい)温泉付近では薄別(うすべつ)川,白井川,小樽内川と合流し,中流部では札幌市街地がのる扇状地を形成している。古くは札幌川といわれたが,19世紀初頭に下流部で流路の変動があって現在の流路になり,以後,豊平川と称されるようになった。1941年までは江別市の対雁(ついしかり)で石狩川に合流していたが,洪水防止と泥炭地の土地改良を兼ねて人工水路が開削され,合流地点は現在約6km西の札幌市東区の福移地区に移動している。1972年上流に豊平峡(ほうへいきよう)ダムが建設され,札幌市の上水道源としての役割がいっそう大きくなった。また中流部は果樹と札幌軟石(家屋用石材)の産出で知られ,下流の旧豊平川沿いは古くからタマネギの産地である。最近では都市河川としての整備が進み,水質の浄化により79年からはサケの遡上も確認されている。
執筆者:山下 克彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
北海道中西部、札幌市を流れる石狩川の支流。全長76キロメートル。後志(しりべし)火山群の小漁山(こいざりやま)に発し、定山渓(じょうざんけい)を経て札幌市街地をのせる扇状地をつくり、江別(えべつ)市角山(かくやま)で石狩川に合流する。上流に深い豊平峡(ほうへいきょう)をつくっていたが、その大部分は豊平峡ダムによる人造湖となり、以下2、3段の段丘を形成して流下し、一部は札幌市街平岸(ひらぎし)にまで及んでいる。ダムの貯水池は発電のほか市民の上水道に利用されている。安政(あんせい)年間(1854~1860)現在の豊平橋付近で豊平川の渡し守をした2人の和人が札幌の最初の来住者とされ、開拓時代からこの水を利用してビール、亜麻(あま)などの工業がおこった。扇状地、段丘面ではリンゴ、ホップの栽培が行われたが、いまは完全に住宅地化している。河畔には十五島、藻南、中島の公園があり、市民の憩いの場になっている。
[奈良部理]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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