有機ポリマー磁石(読み)ゆうきポリマーじしゃく(英語表記)organic polymer magnet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有機ポリマー磁石」の意味・わかりやすい解説

有機ポリマー磁石
ゆうきポリマーじしゃく
organic polymer magnet

自発磁化を持ち,磁石に反応する有機物のこと。トリフェニルメチルラジカルのように,安定なラジカルを有機物に持たせ,かつ一方向に配列させる必要がある。近年ポリアセチレンなどの共役系高分子を配列させる方法強磁性を発現させようという試みが始まった。実用化されれば,発電機モータなど一挙に軽量化が図られ,波及効果は大きい。しかし,実際には磁石といえるほど強い磁性を持つ有機物はまだ得られていない。またフェライトのような磁性体を,高分子に分散させたものをポリマー磁石ということがあるが,原理的に全く違うものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android