有機酸中毒(読み)ゆうきさんちゅうどく(その他表記)organic acid poisoning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有機酸中毒」の意味・わかりやすい解説

有機酸中毒
ゆうきさんちゅうどく
organic acid poisoning

ギ酸酢酸シュウ酸などによる中毒。 (1) ギ酸 動植物の刺咬傷から経皮的に人体に入る。局所の皮膚の刺激,腐食作用があり,視神経炎を起すこともある。 (2) 酢酸 主として経口的に中毒を起し,胃腸炎症,血尿などをきたす。 (3) シュウ酸 主として経口的に急性中毒を起す。口腔食道,胃粘膜の損傷,腎障害,脳浮腫などがみられる。治療には胃洗浄を行い,カルシウム剤を投与し,牛乳を飲ませる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android