胃の中にたまった食物残渣,凝血塊や薬物などを除くために,胃内にチューブを挿入し,直接胃内腔を洗浄することをいう。薬物中毒や胃運動障害,慢性胃炎に際して行われる。目的によりチューブの太さは異なるが,一般に直径8mm程度のゴム製あるいはシリコン製のものを用い,先端にグリセリンやゼリーを塗布した後に口から胃内に挿入する。門歯列から食道・胃境界部までが40cmであるため,50cm挿入すれば胃内に到達することができる。チューブが胃内に到達したらチューブを通じて洗浄液を送る。一般に生理食塩水を用いるが,場合により水道水でもよい。胃チューブに連結した延長チューブの末端に漏斗をつけ,そこから洗浄液を注入し,水圧の差を利用して注入する場合と,胃チューブに直接注射器をつけ注入する場合がある。一度に大量の洗浄が必要な場合は前者がよい。ひととおり注入が終わったら,チューブの先を低くして排出する。この排出液の性状が透明になるまで洗浄を行う。胃チューブを抜去する際は,胃,食道粘膜の損傷をさけるために徐々に抜去する。
執筆者:北島 政樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新