有為法(読み)ウイホウ

精選版 日本国語大辞典の解説

うい‐ほう ウヰホフ【有為法】

〘名〙 (「有為」はsaṃskṛta の訳語) 仏語。因縁によって生じ、そして滅するところの現象的存在。常住不変な固定的実体を有しないことから、有為は転変するという。また、因縁の故に生じ必ず結果を有するところから、有果という。有為の法。⇔無為法。〔放光般若経‐三〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の有為法の言及

【ダルマ】より

…また,これとは別に,すべてのダルマを五位七十五法としてまとめることも行われた。これは,法をまず有為法(諸縁によって生じたもの)と無為法(絶対的存在)に分け,有為法を,三色法(しきほう)(物質的現象),心王(しんのう)(認識主観),心所法(しんしよほう)(心に伴ってはたらく諸現象),心不相応行法(しんふそうおうぎようほう)(物でも心でもない,関係や力,概念など)の4位に分け,そのそれぞれをさらに細分し,一方,無為法を第5位とし,虚空無為空間,択滅(ちやくめつ)無為(涅槃),非択滅無為(縁がなくて現在化しなかった存在)の三つに分ける。(4)性質,属性としてのダルマ ダルマはまた,あるものをあるものたらしめる特徴というところから発して,性質,属性という意味ももつ。…

【仏教】より

…これと並んで,縁起を広くすべての現象の間における種々な関係の理論と解する立場も生まれた。その場合,因果を成立させる条件として,すべての現象になんらかの形で果を生む力があるとみて,これを〈行〉(サンスカーラsaṃskāra)と呼び,その働きによって作られたものを〈有為(うい)法〉(サンスクリタ・ダルマsaṃskṛta‐dharma)と名づけた(ここで〈法〉とは一定の性質をもった現象の意)。しかも,すべて有為法は同時に因となって他の現象を生む力をもっているものと考えた(すなわち〈諸行〉=〈諸有為法〉)。…

※「有為法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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