有福城跡(読み)ありふくじようあと

日本歴史地名大系 「有福城跡」の解説

有福城跡
ありふくじようあと

[現在地名]上下町有福 城山

上下より甲奴町へ向かう街道の途中、甲奴分こうぬわかれの地より北に向かう道を一・五キロほど行った地の西側山上にある。

備後国守護土肥実平が、守護所を置いたという伝えがあるが、記録に現れる最初は建武三年(一三三六)一〇月三日付の山内一族中に宛てた岩松頼宥軍勢催促状(彰考館所蔵文書)で、「備後国之凶徒竹内弥次郎兼幸与類、有福城楯籠由有其聞、早相催一族令発向彼城、可致軍忠状、仍執達如件」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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