有馬啓(読み)アリマ ケイ

20世紀日本人名事典 「有馬啓」の解説

有馬 啓
アリマ ケイ

昭和期の微生物学者 東京大学名誉教授。



生年
大正5(1916)年9月19日

没年
昭和63(1988)年8月23日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京帝国大学農学部農業化学科〔昭和16年〕卒

学位〔年〕
農学博士

主な受賞名〔年〕
日本農学賞〔昭和25年〕「ペニシリン生産菌の変異に関する研究」,服部報公会報公賞〔昭和25年〕「Pigment saltantpenicillium chrysogenum Q176 Wisconsin Arima et Ogasawara」,東レ科学技術賞〔昭和48年〕「Mucor Renninの発見と研究」,日本農業研究所賞〔昭和48年〕「Mucor Renninの発見と研究」,日本農芸化学会鈴木賞〔昭和51年〕「微生物の新しい機能の開発に関する研究」,紫綬褒章〔昭和51年〕,日本学士院賞〔昭和54年〕「微生物の産業的利用に関する研究」,ルッセル賞(フランス)〔昭和55年〕「微生物によるコレステロールのスニーロイドホルモンへの転換」,藤原賞〔昭和59年〕「微生物由来の凝乳酵素の発見」,勲二等瑞宝章〔昭和62年〕

経歴
昭和22年東大農芸化学科発酵学講座助教授、33年同教授を歴任し、54年退官。52年日本農芸化学会会長、55年(財)発酵工業会会長、61年9月日本人では初の国際微生物学連合会(IUMS)の会長、62年バイオインダストリー協会会長を歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「有馬啓」の解説

有馬啓 ありま-けい

1916-1988 昭和時代の微生物学者。
大正5年9月19日生まれ。昭和33年東大教授となる。発酵工業会会長,国際微生物学会連合会長などをつとめた。ステロイドホルモン合成への微生物利用の研究で知られる。54年「微生物の産業利用」で学士院賞,55年フランスのルッセル賞。昭和63年8月23日死去。71歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の有馬啓の言及

【抗生物質】より

…これらは白癬菌,カンジダなどに作用するが,経口で吸収されず,注射では毒性が強い。その後,アザロマイシンF(1960),バリオチン(竹内節男,米原弘ら発見,1959),ピロルニトリン(有馬啓ら発見,1965)が得られているが,白癬菌に対する外用に限られる。(1)グリセオフルビン ペニシリン再発見前にイギリスでカビから分離された。…

※「有馬啓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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