朝峯神社(読み)あさみねじんじや

日本歴史地名大系 「朝峯神社」の解説

朝峯神社
あさみねじんじや

[現在地名]高知市介良

鉢伏はちぶせ山の北の峰にあたる介良けら(俗に小富士という)の西麓に鎮座する。祭神は木花佐久夜姫。旧郷社。「延喜式」神名帳の長岡郡五座のうちに「朝峯アサミネノ神社」とみえる。「三代実録」貞観八年(八六六)六月二〇日条に「授土左国従五位下朝岑神従五位上」との昇階記事がみえる。

現存の棟札のうちで最古のものに「上棟朝峯社上葺大永七年丁亥三月十六日領中以想勧進神殿奉幣主殿頭采女助将監横山治部尉再拝」とあり、当時この地に勢力をもった横山氏により造営がなされたことが知られる。天正一六年(一五八八)の介良庄地検帳には「朝峯大明神」「一社 舞殿横殿 五間弐間 鳥居馬場」とあり、多くの神領がみえる。「南路志」によると元文四年(一七三九)一〇月、公儀の御願解の祭礼が行われることとなり、社殿修復が命じられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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