日本歴史地名大系 「朝日寺跡」の解説 朝日寺跡あさひでらあと 奈良県:天理市朝和地区佐保庄村朝日寺跡[現在地名]天理市佐保庄町小字朝日上(かみ)街道沿いにあったが、明治初年に廃寺となった。朝日山円通(えんつう)寺と号し、朝日寺と通称された。本尊観音菩薩立像。里謡に「朝日寺の 三つ葉うつぎの そのもとに 黄金千枚 後の世のため」とある。傍らの墓地に天文二三年(一五五四)に隔夜僧覚円の建立した聖観音石仏がある。隔夜僧は現桜井市の長谷(はせ)寺隔夜(かくや)堂と現奈良市の隔夜寺を隔夜に往復した修行僧で、現天理市勾田(まがた)町の浄国(じようこく)寺(浄土宗)の天文五年の名号碑にも「奈良長谷寺各夜一千三百日結願山城相楽沙門順」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by