朝柏(読み)あさかしわ

精選版 日本国語大辞典 「朝柏」の意味・読み・例文・類語

あさ‐かしわ ‥かしは【朝柏】

[1] 〘名〙 柏の木の朝のさまについていう。朝方の柏の木。
※道助法親王家五十首(1218‐20頃)冬「嵐吹く原の外山(とやま)のあさかしはぬるや時雨(しぐれ)の色に出でつつ〈藤原実氏〉」
[2] 朝露に柏の木の葉が潤う意で、「うるおう」と類音地名「潤川(うるわがわ)」にかかる。一説に、朝がたの柏の木のうるわしいさまが続くことかともいう。
万葉(8C後)一一・二七五四「朝柏(あさかしは)閏八(うるは)河辺小竹(しの)の芽のしのひて寝(ぬ)れば夢に見えけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android