朧染(読み)オボロゾメ

デジタル大辞泉 「朧染」の意味・読み・例文・類語

おぼろ‐ぞめ【×朧染(め)】

染め色の名。着物の裾を薄く、上のほうへだんだん濃くぼかして染めたもの。江戸前期、寛文(1661~1673)のころ京都紺屋新右衛門が始めたという。

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精選版 日本国語大辞典 「朧染」の意味・読み・例文・類語

おぼろ‐ぞめ【朧染】

  1. 〘 名詞 〙 染色の名。着物の裾を薄く、次第に上を濃くぼかして染めたもの。寛文(一六六一‐七三)頃、京都の紺屋新右衛門が朧月を見て創始したという。
    1. [初出の実例]「打出し、鹿子やしぼ鹿子春の名残の朧染うつぶし色の御所染は、皆思はくの歌の文字散らし小紋地浮世染」(出典:浄瑠璃・融大臣(1692頃)二)

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