朧月(読み)オボロヅキ

デジタル大辞泉 「朧月」の意味・読み・例文・類語

おぼろ‐づき【×朧月】

もやなどに包まれて、柔らかくほのかにかすんで見える春の夜の月。 春》大原てふの出て舞ふ―/丈草
[類語]月輪夕月立ち待ち月居待ち月寝待ち月残月有明の月新月三日月上弦下弦弦月弓張り月半月満月望月明月名月春月寒月

ろう‐げつ【×朧月】

おぼろづき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朧月」の意味・読み・例文・類語

ろう‐げつ【朧月】

  1. 〘 名詞 〙 ほのかにかすんだ月。おぼろづき。
    1. [初出の実例]「朧月分行鏡、胡氷凍旅装」(出典文華秀麗集(818)中・奉和王昭君〈菅原清公〉)
    2. [その他の文献]〔新論‐兵術〕

おぼろ‐づき【朧月】

  1. 〘 名詞 〙 春の夜の、ほのかにかすんだ月。かすんで光の薄い月。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「月朧なりけるに〈略〉此朧月はいかがし候ふべきと言ひたりければ」(出典:今物語(1239頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android