木っ端(読み)コッパ

デジタル大辞泉 「木っ端」の意味・読み・例文・類語

こっ‐ぱ【木っ端】

用材を切り取ったあとに残る木のきれはし。木くず。
取るに足りない、つまらないもの。多く、他の語と複合して用いる。「木っ端武者」「木っ端役人」「木っ端仕事」
[類語]木片木切れ板切れ棒切れウッドチップ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「木っ端」の意味・読み・例文・類語

こっ‐ぱ【木端・木葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 木端 ) 木のけずりくず。木のきれはし。
    1. [初出の実例]「木の切はしも、くさび其外用に立べきものは、かねて小屋を定(さだめ)、入置(いれをく)べし」(出典:子孫鑑(1667か)上)
  3. ( から転じて ) 石の破片。石のかけら。
    1. [初出の実例]「しゃらな大石こっぱでも欠石でもこたへて見よと」(出典:浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑(1720)二)
  4. ( 木葉 ) 樹木の葉。このは。はっぱ。
    1. [初出の実例]「火ぐらひ木葉(コッパ)を拾って来ても間に合ふが」(出典:竹の木戸(1908)〈国木田独歩〉上)
  5. 取るに足りないつまらないもののたとえ。他の語の上に付けて用いることもある。
    1. [初出の実例]「お前方の邪魔になる、こっぱを捨ててあげました」(出典:浄瑠璃・一谷嫩軍記(1751)三)
  6. 魚「せいご(鮬)」の異称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android